2006年10月23日

nananone/naam'(2005)

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歌姫を中心に、アコースティックギターとエレキギター、ツインドラムにシンセサイザーという独特の編成で作り上げられたnaam'の新作アルバム。透明感にあふれ、ひとつの形にとどまらず、流れるように展開していく楽曲の数々は「水彩音響」という言葉にふさわしい。何かに喩えられるオトでもなく、かと言って奇をてらったオトでもない。不思議と自然に耳へ吸い込まれていく。昼下がりの愛聴盤。
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posted by O+A at 13:35| Comment(20) | TrackBack(0) | 北摂音響 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

メガネ橋/NO_QUARTER(2004)

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北摂音響の雄、NO_QUARTER。バンド名の由来はLED ZEPPELINの曲名。武井努(tenor sax)、絹原一寛(trumpet)、中野ヒロミ(double-bass)、カガワヒロフミ(drums)、楢崎亮(percussion)、シンゴ(PA, synthesizer)、桐村仁(guitar)、シオミテツオ(guitar-synthesizer)による、ECM系ジャズの浮遊感を漂わせながら、フリージャズ、ポストロックを経由した即興演奏から生み出されるバンド・サウンド。
ゆったりと始まり、次第にシンセ・エフェクトされた音響と変幻自在なリズムセクションとがからみ合いながら高みにのぼるような感覚。そして彼方から重なり合ってくるホーンセクションとともに様々なジャンルが渾然一体になったサウンドが奇妙なトランス感をももたらす。
posted by O+A at 18:12| Comment(10) | TrackBack(0) | 北摂音響 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月21日

Geogaddi/Boards of Canada(2002)

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幻想的なヴィジュアルが広がるジャケット・デザイン。商品としての音楽は、何の知識もなければ、視覚的な要素が購買意欲をそそるものだと思う。スコットランド出身のマイク・サンディソンとマーカス・イオンの二人によるユニットBoards of Canada。1980年代後半から活動を開始した彼らは、96年の契約後、Autechreと並んでWarpレーベルのアブストラクト〜エレクトロニカの旗手として名を知られる。
 しっかりしたビートと流麗かつ浮遊感溢れるメロディラインの構成は、気高ささえ感じてしまう。楽曲数の多さに反比例するかのように、アルバムのトータリティは極めて高く、なおかつリズムは万華鏡のように千変万化する。当然のごとくアナログで買ってしまったが、これはCDでだらだら聴く方が遙かに気持ちよいかも知れない。
posted by O+A at 21:32| Comment(0) | TrackBack(2) | ELECTRONICA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

elements/FinalDrop(2003)

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DJ KeNsEiを中心とし、CHARI CHARIの井上薫、GoRo等が参加したユニットFinalDrop。リズムトラックをKeNsEiが制作し、井上薫がギター&ベース、GoRoがディジリドゥやカリンバを加える。CHARI CHARIがデトロイトテクノ的な電子サウンドに傾倒し、GoRo企画のbanana connectionはエスニックでトライバルなサウンドへ偏るなか、本作は非日常の屋久島の自然音とGoRoのディジリドゥと電子音のバランスが絶妙。
posted by O+A at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | AMBIENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

bulljun&elbarrio2016/BULLJUN(2006)

bulljun2016.JPG
宮崎県出身、単身渡米後、紆余曲折と9.11を間近に体験しつつ、2002年にFlatrock Recordsを設立し、このデビューアルバムをリリースしたBULLJUN。NYへのオマージュあふれる本作は、ラテンからファンク、ジャズ、ブラジリアンにまたがるブレイクビーツの玉手箱でありながら、アルバムとしてのトータリティを失ってはいない。久々にめぐり合ったアルバムとしての逸品。レアグルーヴ〜アシッドジャズを経由した耳にとって心憎いサンプリングがあったり、クールネスとヒップネスの起伏が自然と染み入る流れを作っている。
こういう見方は、アーティストの本意ではないだろうが、日本的なものがどこまで意識されて織り込まれ、リスナーは日本的なものをどこに見出してしまうのだろう。
posted by O+A at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | HIP HOP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

Bongos,Bleeps & Bassline/zerodB(2006)

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Chris VogadoとNeil CombstockによるユニットzerodB(ゼロ・デシベルともゼロ・ディー・ビーとも呼ばれる)待望のファーストアルバム。2000年に結成されたzerodBは、自ら主催するレーベルから12インチをリリースし、その後「ubiquity」や「compost」、「far out」、「schema」からリリースを重ね、遂によりオリジナル1stアルバムをリリースする。「ラテン/ジャズ系ダンスミュージック」と呼ばれるそのサウンドは、アシッドな音響に駆け巡るパーカッシヴなリズム、そしてその背後にうごめくブリブリと地響きを立てるベース音。アルバム・タイトルは、象徴的にそのサウンドをあらわしている。
同時期にリリースされたKoopの2ndとは好対照だ。ライトで洒落たサウンドという表面的なものを装いながら、襲いかかる音質の重み。万人受けはしないだろうし、いつでもどこでもマッチするようなものでもない。ただ、ここには低音への限りない憧れを感じさせる。この音圧は、身体で感じるべきなのだろう。
posted by O+A at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | CROSSOVER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

The Singles Collection 03-05/Piano Overlord(2005)

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Prefuse 73ことGuillermo Scott Herrenによる別名義プロジェクト、Piano Overlord。その1st、2ndシングルに未発表曲を収録したものが本作。ピアノ(主にフェンダーローズ)をモチーフにしたメランコリックなブレイク・ビーツは、徹底して抑圧された感覚に貫かれている。驚くべきなのは、むしろその多産ぶりかもしれない。沸き上がる感情を微塵にもかんじさせないサウンドだが、内ジャケのメンバー紹介が、ハードロック仕様の諧謔に満ちているのも一興。ピアノ好きにはたまらない。
posted by O+A at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | BREAKBEATS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月30日

TOWA TEI/SWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE(2002)

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テイ・トウワの別プロジェクト、SWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE。本作のアルバム名とアーティスト名がトートロジカルなことはさておき、曲調は非常にポップで、音の鳴り方はELECTRONICA、2STEPなどクラブ仕様、テーマは「JOURNEY」、色々な国々のサウンド・テイストが折り込まれている。他力本願だがTIKUS(mouse on marsと共同プロデュース)、THE END OF A LOVE AFFAIR(atomにおまかせ)が佳曲。初期テクノポップの楽しさがにじみ出る。
posted by O+A at 19:35| Comment(0) | TrackBack(1) | TECHNO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Fyuti/BOLA(2001)

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SKAMレーベルの一翼を担うアーティストBOLA。その正体はマンチェスター出身のDarrel Fitton、若き日のAutechreの師匠のような存在。まがまがしく謎めいたジャケットには、アルバムやアーティスト、レーベルの名前といったあらゆる文字情報がなく、ただ点字があるのみなのはレーベルの特徴でもある。本作はBOLAのセカンド・アルバムにあたり、評価も高い。しかし、決して万人向けではなく、ハード・エッジなリズムと叙情的なシンセ・ストリングスのメロディは、およそ冷たく鬱屈した無機質なイメージを想起させる。Darrel自身はソウルの素養があるにもかかわらず、このようなアウトプットになるところがSKAMならではなのかも知れないし、マンチェスターに暮らす者としての右往左往なのかも知れない。
posted by O+A at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ELECTRONICA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

One/Three / Dabrye(2001)

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デトロイト在住のTadd Mullnixによるエレクトロニカ・ヒップホップ・プロジェクトDabrye。Ghostly Internationalレーベルからのファースト・アルバム。この後セカンド・アルバムを、Prefuse73が主宰するEastern Developmentからレーベル第一弾としてリリースする。ゆったりとしたリズムに涼しげなシンセ、そして何より、たまに思い出したように「ベッ!」と入る潰れたベース(?)音。(波形で見るとやっぱり潰れてる)音数が少なくて、一つ一つの音が丁寧に配置してあるから気持ち良い。全曲似たような感じだが一曲一曲が三分ちょっとと短く、アルバム全体でも30数分。このサイズも気持ち良いのでOK。
posted by O+A at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ELECTRONICA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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